2024年からスタートした新NISAは、投資家にとって非常に魅力的な制度です。
「長期投資で資産形成をするためにNISAを始めるのに、なぜ売却するの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
この記事では、新NISAで後悔しないための戦略を解説しつつ、なぜ売却する人が増えているのか、その背景と対策を考えていきます。
1. 新NISAを売却する人が増えている理由
① 株価の上昇で短期利益を確定したい人が増えている
2023年からの株高の影響で、2024年に新たにNISAを始めた人の中には、現時点では利益を抱えているケースが多いです。
- 「利益が出ているから確定したい!」
- 「下落するかもしれないから、早めに売っておこう」
新NISAは長期投資向けの制度です。短期売却すると、長期的な利益のチャンスを逃してしまう可能性があります。
② 生活費が足りない、資金が必要になった
新NISA制度はとても魅力的ですが、「投資=余剰資金で行うもの」です。
- 「生活費が足りないから、NISAの資産を現金化しよう」
- 「車を買うために、運用資産を一部売却する」
新NISAは一度売却するとその分の投資枠がすぐには復活しないため、計画的に投資をするのが重要です。
③相場の下落に耐えられず、損切りしてしまう
投資初心者ほど「落ちる=怖い」と感じ、損切りしてしまう傾向があります。 特に、最近の米国株の調整ペースや、日経平均の乱高下を見て、「もう耐えられない!」と売ってしまう人がいます。
しかし、投資の基本は**「安いときに買って、高いときに売る」**こと。狼狽売りを防ぐためにも、長期的な視点を持つことが大切です。
2. 新NISAで後悔しないための3つの戦略
① 生活防衛資金を確保してから投資する
新NISAで後悔する最大の理由は、「必要なときに売るしかなくなった」ケースです。これを防ぐためには、最低でも生活費6か月(理想は1年分)の現金を確保しておくことが重要です。
私自身、家計防衛費として400万円の現金を確保し、それ以外に投資をしています。こうして、急な出費があっても投資を続けられます。
✓ポイント
- 生活防衛資金(6〜12ヶ月分)を確保する
- 住宅ローンや車のローンがある人は、無理のない範囲で投資する
- 生活費が増えたら、現金のストックも考える
②短期ではなく、長期的な視点で運用する
新NISAの最大のメリットは「非課税で長期運用できること」です。短期の値動きに惑わされず、10年、20年後を見据えた運用が大切です。
具体的には、以下のような考え方が有効です。
- **「下落は買い場」**と考え、積立投資を続ける
- **「今売る理由は本当にあるのか?」**を自問する
- 目先の利益よりも、「複利効果を最大化すること」を意識する
私はこれまで8年間、NISAやジュニアNISAで投資した資産を一度も売却せず、含み益1,000万円を達成しました。今は下落中ですが!!
③相場の変動に惑わされない仕組みを作る
感情的に売買してしまうと、投資で後悔しやすくなります。そのため、ルールを決めて機械的に運用するのがおすすめです。
例:
- 毎月の積立額を固定し、自動積立設定をする(楽天証券やSBI証券で可能)
- 一度買ったら、最低でも10年から15年間は売らないと決める
- クラッシュ時対応ルールを決める(例:○%抜けたら追加投資)
私はこれまで、「下落時は買い足し」「老後資金と考えて15年間は売却しない」とルールを決めて運用しています。このおかげで、余分な取引をせずに済んでいます。(初めの時の個別株は恐怖心で何回も売却していました、売却後は、必ず値を戻していたので何回も後悔してました😂
まとめ:新NISAで後悔しないために、売らない工夫をしよう
新NISAを売却する人が増えている背景には、**「短期利益の確定」「資金不足」「相場の下落への不安」などの関係があります。
✅生活防衛資金を確保し、必要なときに売らずに済むように
✅短期ではなく長期視点で考え、複利効果を活かす
✅感情に左右されない仕組みを作り、機械的に運用する
特に、資産形成を本気で考えている人にとって、新NISAは非常に強力なツールです。焦って売却せず、しっかりと戦略を立てて運用していきましょう!
「投資は自己責任でお願いします」
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